【台湾採集】台湾産淡水魚採集

リザードフィッシュ,台湾タナゴ,タニノボリ,エボ採れました!

出会えた魚:

台湾タナゴ,台湾オイカワ,タカサゴオイカワ,タイワンアカハラ,リザードフィッシュ類(Formosania lacustre),タニノボリ類(Hemimyzon formosanus),台湾ハナマガリ,タイリクバラタナゴ,モツゴ,カワイワシ類(Hemiculter leucisculus),ヨシノボリ類3種(Rhinogobius rubromaculatus),(Rhinogobius gigas),(Rhinogobius candidianus),ボウズハゼ,ゴクラクハゼ,

移入種

カダヤシ,ジルティラピア,ゲオファーガス類,Javaen barb(Systomus rubripinnis

2月2日から4日にかけて,普段日淡採集を楽しんでいる杉田さんと台湾で採集して参りました。

今回は,同行者を見つけられずお一人様でのご出発となりました。

台湾での採集プランについてはコチラを御覧ください!

韓国タイでも2泊3日のプランがございます。

お一人様からでもご出発できますので,お気軽にお問い合わせ下さい。

今回のお題は...

『台湾タナゴとリザードフィシュとタニノボリとオイカワ(エボランス)をお願いします!!』

『かしこまりました!採れると思います!頑張りましょう!!』

情報収集を入念に行い,目星をいくつもつけていたので,オーストラリアのエンパイアガジョンに比べれば可能性は高いと踏んでいました。が,しかし...

渡航3日前,オーストラリアから台湾の週間天気予報を確認して愕然としました。

今回,目星をつけていた台湾北部や東部はずっと雨予報。そして稀にみる低温予報。

入りたい川が増水して,断念せざるを得なかったり,低温でタナゴの活性が極端に落ちていたり,

本当にハラハラする3日間でしたが,無事にお目当ての4種を採集していただけて良かったです。

杉田さん,連日大雨で寒い中,本当にお疲れ様でした。

採集には,悪条件でしたね。こればっかりは,自然相手なのでどうにもなりませんが...。

そんな状況の中,杉田さんの頑張りには脱帽いたしました。

『僕は,今まで狙った魚種を採れなかった事がないんですよ!』

この言葉に勇気を頂きました!

次は,何を採りに行きましょうね!

無理難題でも構いませんよ!!全力で情報収集いたします。

今回もどうもありがとうございました!

今後とも宜しくお願いいたします。

それでは,採集できた魚をご紹介いたします。


和名:台湾タナゴ

学名:Paratanakia himantegus himantegus

台湾名:台灣石鮒

今回は,止水環境で釣りにて採集しました。

気温9℃と台湾では極寒でしたが,棚をしっかりと調整して頂き,誘いをかけて釣獲していただきました。

背鰭や腹ビレの唐紅色がとても美しい魚です。

時期外れでしたので,色は諦めていましたが,寒い中でも,ほんのり色づいてくれていて感動しました。

台湾タナゴは,台湾全土に広く分布するタナゴです。現在では,環境汚染や外来生物問題により生息場所を減らしているとのこと。

本種は,アブラボテ属(Tanakia)とされていたようですが,現在はParatanakia属(2亜種で構成)とされているようです。

台湾タナゴの亜種にあたるParatanakia himantegus chiiは,中国福建省に生息しているようです。

(台湾にも一部生息するといった情報も目にしましたが信憑性は分かりません)


和名:モツゴ

学名:Pseudorasbora parva

台湾名:羅漢魚,麥穗魚

台湾タナゴ狙いで釣れてきました。

背部の一枚一枚の鱗が紺鼠色に染まり,美しい1匹。雨の中で見る,深い紺色も悪くないですね。

日本のモツゴと少し雰囲気が違うような...。誤同定でしたらすみません。

もう少し勉強したいと思います。


和名:カワイワシ

学名:Hemiculter leucisculus

台湾名:白條,白鱎

この魚も台湾タナゴの外道で釣れました。

日本には本来生息していない魚です。地味な魚ですが,1魚種追加の時はどんな魚でも嬉しいものですよね!

因みにイワシと付きますが,コイの仲間です。


和名:タイリクバラタナゴ

学名:Rhodeus ocellatus

台湾名:高體鰟鮍

日本ではお馴染みにのタイバラも掛かってきました。

『台湾で見るとより魅力を感じます!』と杉田さんの一言。

タイバラにも出会えて良かったです。


和名:ジルティラピア

学名:Coptodon zillii

移入種です。台湾では,その温暖な気候もあって日本以上に外来魚問題が深刻です。

移入種を狙った採集も面白いかなと個人的には,思うのですが...。

環境,生態系,在来種のことを考えると本当によろしくない現状だと思います。

台湾で大問題となっている,ストライプドスネークヘッド(Channa striata)やレッドスネークヘッド(Channa micropeltes)を釣りで狙ったりもする身なので,複雑な気持ちになります。


無事に台湾タナゴを採集することができましたので,オイカワ(エボランス)狙って流水環境へ移動です。

やはり雨の影響を受けて河川は笹濁りです。安全面に配慮し,小規模な支流を選んで川に入ります。


学名:Rhinogobius rubromaculatus

台湾名:短吻紅斑吻鰕虎

台湾で最も美しいとされる台湾固有のヨシノボリも出ました!!

杉田さんが『コレは美しい!!』と声を張り上げたヨシノボリです。

本当に綺麗な魚は,誰が見ても美しいものです。

是非,台湾で採集をご希望の方は狙ってみてはいかがでしょうか?!


学名:Rhinogobius candidianus もしくは Rhinogobius nantaiensis

台湾名:明潭吻蝦虎

もう一種,ヨシノボリを追加です。各鰭の先端が黄色く色づく気品のあるヨシノボリです。

私の勉強不足で,同定できていませんが,恐らく上記のどちらかかと思います。


和名:ゴクラクハゼ

学名:Rhinogobius giurinus

台湾名:陵吻鰕虎魚

この採集場所は,山間部のとあるダム湖の上流域にあたります。

何故,両側回遊魚であるゴクラクハゼがいるのか..。

実は,台湾では陸封化されたゴクラクハゼが多く存在します。

山の中で見るゴクラクハゼ,なんとも似合わない環境ですが,台湾らしくって良いなと感じました。


流通名:ゲオファーガス

申し訳ありません。未同定です。

ジルティラピアに混じってゲオファーガスが採れました。

ホントに何でもいるのが台湾です。市街地で採集すればするほど外来種の割合が増えます。

今回,杉田さんのご要望で出来る限り移入種は避けて,台湾在来の魚を採集したいとのことでしたので,

基隆市から花蓮市にかけてをメインフィールドにしました。


和名:カダヤシ

学名:Gambusia affinis

言わずと知れた外来種。当然,台湾でも猛威を奮っています。


オイカワの幼魚...

小さすぎてエボランスなのか同定できず,オイカワの姿は走るものの,タモ網不利な環境でした。

この1匹で日暮れを迎えました。

二日目,朝起きると予定していた河川は集中豪雨により大増水。

川に入れなければ採集もできないので雨が止む場所まで一気に南下することに。


4時間程走りとようやく路面が濡れていない場所まで来ました。

雨の影響のない河川までたどり着いたので,リザードフィッシュとタニノボリを狙うことに。


学名:Rhinogobius gigas

台湾名:大吻鰕虎魚

ヨシノボリ属(Rhinogobius)の仲間で最大種とされるこの魚。

日本のオオヨシノボリに似ていますね。全長12cmを超えることもあるのでしょうか。

台湾固有種とのことで杉田さんも喜んでいただけました。


和名:ボウズハゼ

学名:Sicyopterus japonicus

台湾名:日本禿頭鯊

こちらは,日本にも生息するボウズハゼ。

禿頭とはスキンヘッドの意味。台湾でもボウズハゼと呼ばれているようですね。

ボウズハゼはこの後の河川でもよく採れました。


本流筋は些か水量が多く採集しにくかったので,支流へ移動しました。

オイカワが泳ぐ姿が確認できたので,ガサをすることに!

オイカワ(エボランス)を狙いながら,リザードフィッシュもあわよくばと...。


和名:台湾ハナマガリ

学名:Acrossocheilus paradoxus

台湾名:台灣石魚賓

台湾ハナマガリが入ってきました!普通種である本種はどこかで入るだろうと思っていましたが,なかなか入らなかったので私自身が少し焦っていましたが,ここで出て良かったです。

まだまだ小さいですが,綺麗な魚体です。


テナガエビも採れましたが...

勉強不足でスミマセン。。未同定です。


和名:タイワンアカハラ

学名:Candidia barabata

台湾名:台灣馬口魚

やはり泳ぎの上手いオイカワをこの規模のフィールドでガサで採るのは至難の技です。

釣り竿を振ってもらうとタイワンアカハラが掛かってきました。

カワムツそっくりなこの魚,尾柄部の黒い模様の大きさが日本のカワムツと違います。

とは言え,見えてるオイカワが口を使わず,素直に喜べない様子の杉田さん。

オイカワは,朝夕に活性が上がることが多いため,夕方に目星をつけた水路に掛けることにし,リザードフィッシュとタニノボリを求めて移動することにしました。


本流は諦め,雨は振ってるものの増水の影響がさほど無い支流に掛けることに!

早瀬を攻めます!


流通名:リザードフィッシュの仲間

学名:Formosania lacustre

台湾名:纓口臺鰍

2日目15時半ごろ やっと...!!採れました!!

想定外の大雨の中,少々迷走してしまいましたが,何とか2日目の明るいうちに採ることができて本当に良かったです。

杉田さんも満面の笑みでガッツポーズです。

お客様が採りたかった魚が採れたこの瞬間が堪らないです。皆さん本当に良い笑顔をされるのでこちらはどんなに疲れていても吹っ飛びます!

今回はあまりに天気に恵まれず,私自身も採れる採れない以前に,安全に川に入れるか不安だったため,本当にホッとしました。

嬉しすぎて思わずハグしてしまいましたよ。。。


和名:タニノボリの仲間

学名:Hemimyzon formosanus

台湾名:臺灣間爬岩鰍

続けざまにタニノボリも入ってきたようです!

この2種は,同場所にいることが多いです。早瀬の石を蹴っていくと面白いように網に入ります。

これで残すは,オイカワ(エボランス)のみ!!夕方,目星をつけていた水路へ向かいます。



和名:台湾オイカワ

学名:Opsariichthys evolans

台湾名:長鰭馬口鱲

水路を覗き込むと...泳いでます!オイカワがいっぱい!!

更に時間帯もよく,ライズしています。

杉田さんに釣り竿を振っていただくとすぐさま掛かってきました!!

2人でプラケースに入れて...

エボだーーーー!!ってなりました!

口先が日本のオイカワ(Opsariichthys platypus)よりも尖っており,胸鰭が長い印象を受けます。

これにて,目標だった4種の採集に成功しました。本当に厳しい天候条件の中,弱音を吐かずにビショ濡れになりながら頑張っていただきありがとうございました。


和名:タカサゴオイカワ

学名:Opsariichthys pachycephalus

台湾名:粗首鱲

タカサゴオイカワのおまけもついてきました!台湾に生息する3種類目のオイカワの仲間です。

顔立ちは,ハスにも似ていますよね!この魚にも感動されていました。


英名:Javaen barb

学名:Systomus rubripinnis

最後は移入種のコイが掛かってきました。東南アジアに広く分布するJavaen barbです。

本当に何でもいます。この水路にはヨロイナマズがいっぱい川底を喰んでいました。

無事に暗くなる前に採集を終えることができました。

寒さの中で行ったハードワークのせいで披露困憊...。

目的4種の他にも採れ高が大満足とのこと!本当に嬉しいお言葉です。


3日目は桃園まで戻りゆっくりすることに。

止水で釣り糸を垂らしてみましたがさすが都会...ジルティラピアばかり...。


台湾料理を楽しんで少し早めに空港へ向かうこととしました。

結局,3日間一度も太陽を見ること無く終わってしまいましたね。気温も13℃までしか上がらず,本当に寒い台湾でしたが,無事に終わって本当に良かったです。

杉田さん,次回は是非暖かい時に行きましょうね!勿論,次の国でも!!

今回は,本当にありがとうございました。

長文となりました。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

皆さまからの,”こんな魚に出会いたい!!” というお問い合わせをお待ちしております。



※魚種の誤同定があるかもしれません。本サイト上で紹介している魚の種名は必ずしも正しいとは限りません。ご容赦いただけますよう,何卒お願いいたします。